- 2016年3月30日
- セキュリティについて
FBIがiPhoneのアンロックに成功。真の勝者とは…
「政府はファルークのiPhoneのデータにアクセスすることに成功したので2016年2月16日付けで裁判所によってApple Inc.に命じられたiPhoneのロック解除に関して捜査当局を援助せよとの命令はもはやその必要を失った」 -司法省、対Apple訴訟を取り下げ―テロ容疑者のiPhoneはFBIがアンロックに成功 TechCrunch
激しいやり取りをしてきたApple vs アメリカ政府のiPhone5cのロック解除をめぐる争いがある意味あっけない幕切れとなりました。
両者は連邦裁判所で対決する予定でした。世界中の関係者が固唾を飲んで注目をしてたわけですが、政府が、iPhoneのロック解除の成功したと発表したのです。
今回の件は、プライバシーは誰が守るのか?ということについて、とてもいい事例を示してくれたと思います。今回、アップルは政府からのロック解除命令に関して断固拒否し続けました。
AppleCEOのティム・クック氏、アメリカ政府の命令に反対する
これは、アップルにとって何よりも大事なことが「顧客のプライバシーを守ること」にあるということです。そのプライバシー情報を欲しがる対象が国であっても保護する義務があると世界に示すことになりました。
結局「ロック解除」に政府は成功し、技術的な側面だけを見れば政府が勝ったように見えますが、今回、世間からの評価を上げたのはアップルの方だったのではないでしょうか。