スマートファクトリーに潜むセキュリティリスクとは

あらゆるものがインターネットに繋がっていく、モノのインターネット「IoT」が著しく発展してきています。

 

そんな中、いまではスマートファクトリーというものが注目を浴びています。

スマートファクトリーとは、工場内の機械にインターネットを繋ぎ、工場のさらなる効率的な稼働の実現を目指すものです。

 

スマートファクトリーの登場により、ざっと考えただけでも、以下のような多くのメリットが生まれるでしょう。

・工場の稼働状況に応じてエネルギーの最適化が可能になる

・モノの製造過程で発生する熱も有効活用することが可能になる

・ピークシフト(デマンドレスポンスへの対応)が可能になる

・比較的規模の大きなエネルギー設備を設置することが可能になる

・工場は消費エネルギー量が大きいため、省エネ効果の拡大が可能になる

・蓄電池や風力発電や太陽光発電など、多様な電源を確保可能になる

(参照: http://スマートグリッド.net/smartbf/factory.html

 

スマートファクトリーという言葉を耳にして、誰もがまずはじめに思い浮かべるのはECサイトのAmazonだと思います。

Amazonはロボット在庫管理システム「Amazon Robotics」を導入しています。Amazon Roboticsは、ロボットが倉庫内を動き回って商品を運んでいきます。

 

このようなスマートファクトリーを推し進めているのは、Amazonだけではありません。

工作機械メーカーのDMG森精機も、日本マイクロソフトと技術協力を行い、スマートファクトリーの実現を目指しています。

 

しかしながら、ここで見落としてはいけないのはセキュリティの問題です。

これまで、工場ではクローズドネットワークでの運用により外部との接続がないため、セキュリティ対策は重要視されてはきませんでした。

スマートファクトリーは、先述したように多くのメリットをもたらしますが、ネットワークに繋がることによって、オープンなシステムの導入が進みます。これは、サイバー攻撃者にとって攻撃しやすくなることを意味しています。

万が一、サイバー攻撃を受けた場合、工場が立ちいかなくなり、企業は大きな損失を被るでしょう。

実際には、OA分野に関しては既に対策を講じている企業も少なくありません。しかしながら、その他に関してもセキュリティ対策は必要となります。

また、アナログでも対応策を練る必要もあると思います。万が一、インシデントが発生してしまった場合に備えて、あらかじめ対応マニュアルを作成しておくことが良策だと思います。

 

トレンドマイクロのセキュリティエバンジェリストである岡本勝之氏も、

「閉じられていた環境を前提とした対応策はあっても、今後はネットワークに接続されたことを含めて考える必要がある。機械が故障するリスクを防止するソリューションはあるが、工場が止まるリスクの1つとしてサイバー攻撃についても考えていただきたい」と述べています。

(参照: IoT Today、スマート工場に求められるセキュリティ対策とは 2017/01/24)

 

IoTの進展により、日々利便性が大きく向上しています。

スマートファクトリーも同様に、多くのメリットがあるため、今後はその導入が加速していくでしょう。

とはいえ、ネットワークに繋がることによって、サイバー攻撃の標的とされることもまた増加していくでしょう。

 

スマートファクトリーを導入する際には、あらかじめサイバー攻撃の可能性を考慮して、導入していく必要があるでしょう。

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