- 2017年2月8日
- セキュリティについて
スマートフォンのセキュリティ対策を見直そう
従来からセキュリティ問題は頻繁に発生していましたが、近年は問題となるデバイスがPCからスマートフォンへと変化してきています。
当ブログでも以前紹介したランサムウェアの標的がスマートフォンへと移行してきていることや様々な情報流出など、スマートフォンのセキュリティが狙われることが多くなってきています。スマートフォンには非常に多くの重要な情報が含まれていて、最近ではビジネスでも個人のスマートフォンをチャットツール等で使用されるので、情報が流出した際のリスクは大きくなります。
ですが、このようなセキュリティ問題は多くの場合、日頃から当たり前にセキュリティ対策を講じていれば、十分に防げるものばかりなのです。
今回は、改めてスマートフォンにおけるセキュリティ対策を見直したいと思います。
スマートフォンが急速に普及したこともあり、PCに比べるとセキュリティ対策が甘い利用者が非常に多いのが現状です。では、まずはスマートフォンのセキュリティ対策が甘いとどのような問題が起きるのかを見ていきたいと思います。
- 不正アプリ
不正アプリの侵入を許すと、端末内の情報を盗み出されたり、ネットバンキングの認証情報をだまし取られたりする恐れがあります。
- 脆弱性攻撃
OSやアプリの脆弱性を狙う攻撃に注意する必要があり、脆弱性を悪用されると悪意ある第三者にスマホを乗っ取られてしまう可能性があるためです。
- ネット詐欺
スマホ利用者をメールやSNSの投稿、Web広告などから不正サイトへ誘い込み、個人情報や金銭をだまし取ろうとするネット詐欺の手口が横行しています。
- 公衆Wi-Fi
ネットワークに接続してきたスマホの通信内容を盗み見たり、スマホ利用者を不正サイトへ誘導することを目的に設置されているものもあります。
- アカウント乗っ取り
SNSやWebメール、ネットバンキングなど、ネット上のサービスにアクセスする際に用いるID/パスワードに名前や誕生日などの単純な文字列を設定していると、第三者から不正アクセスされ、金銭や個人情報を盗まれてしまう可能性があります。
- SNSからのプライバシー流出
SNS上の情報の公開範囲を制限しないと、意図しない相手や見ず知らずの人物に個人情報やプライバシー情報が渡ってしまい、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。
- データの消失や漏えい
盗難・紛失時には、第三者にスマホを勝手に操作され、大切なデータをのぞき見られてしまうかもしれません。
(参照: トレンドマイクロ is702、スマホにもセキュリティが必要な7つの理由 2017/02/02)
スマートフォンのセキュリティ対策が甘いと、少なくともこのようなセキュリティの脅威にさらされてしまうでしょう。
特にスマートフォンでは頻繁に様々なアプリをインストールしますし、OSのアップデートも忘れがちであることや公衆Wi-Fiの安易な利用などから、様々なセキュリティの穴が生じてしまいます。
では、このような脅威から利用者が身を守るためにできる基本的でありながら非常に重要な対策を見ていきましょう。
- 最新のOSとアプリを使う
- 盗難・紛失対策は「B・I・G」
- 公衆Wi-Fiは接続前にチェック
- パスワードは大切に扱うこと
- ネットの詐欺に要注意
- スマホでもウィルス対策を
- プライバシーに敏感になる
- お子さんを危険から守る
この基本的な8つの対策を徹底して講じていくだけで、多くのセキュリティ問題を未然に防ぐことができます。
OSやアプリは最新の状態に常にアップデートして使い、盗難・紛失対策として「B・I・G:バックアップ・位置情報オン・画面ロック」を普段から講じておきましょう。以前当ブログでも取り上げたように、公衆Wi-Fiは十分に気をつけて使用する必要があります。
また、ネットの詐欺から身を守るためにも、安易に個人情報を打ち込むのはやめましょう。さらに保護者の方はお子さんのスマートフォンのセキュリティにも目を配る必要があります。フィルタリング機能をかけ、お子さんと相談できる環境を日頃から作っておくことが大切です。
(参照:トレンドマイクロ is702、これだけはおさえておこう! スマホのセキュリティ対策8選 初めてのスマホセキュリティハンドブック、2017/02/02)
PCよりも軽く、小さく手軽に使えるスマートフォンですが、その一方でセキュリティ対策が甘い人は非常に多いです。
スマートフォンは貴重な情報が集積されており、サイバー攻撃の標的になりやすいため、PCと同じレベルでセキュリティ対策を行っていく必要があります。
まずは今日から以上であげた8つの対策を徹底して、セキュリティを高めていきましょう。