自動車産業とITが融合しはじめている。

自動車といえば、20世紀を代表する産業です。

例えば、現在の自動車業界世界一売上を誇るトヨタ自動車の年間の売上高は30兆円近くあります。これは、自動車業界のみならず全世界の企業の中でも5位に入るほどの売上を誇ります。

(※トヨタ自動車HP 業績ハイライト

日本国内に目を向けてみても、売上高上位5社のうち3社が、1位トヨタ自動車、2位ホンダ、日産自動車4位です。自動車業界は、名実共に日本のビジネスを支えている業界です。

(※日経新聞 2017売上高ランキング

 

今や、世界でもっとも巨大化している産業の一つですが、そのような巨大な産業であるが故にIT化はやや遅れ気味である印象は否めませんでした。例えば、カーナビが未だにIT対応していなかったりです。

しかし、最近ではIoTや全自動運転車など、本格的にITと自動車が繋がりはじめて来ています。

特に、全自動運転車はITなしには実現できずむしろ「全自動運転車=IT産業」とみる向きもあるようです。

現実に、今最も注目を集め、そう遠くない未来に全自動運転車をリリースすると言われている電気自動車メーカーのテスラは、シリコンバレーに本社がありますし、IT企業の雄、AppleやGoogleも自動運転者の開発の噂が絶えません。

 

もはや自動車とITが当たり前のように繋がる世界はすぐそこまで来ているわけです。

そして、自動車とITが当たり前のように繋がると言うことは、新たな問題も発生します。

その最も懸念されていることの1つが

 

「ハッキング」です。

 

自動車は、人々の移動移動可能範囲を数十倍レベルで伸ばしました。時代と共に、自動車そのものも発展し、燃費、快適性だけでなく、それは同時に自動車をいかに安全な乗り物にするかという、安全面の発展も欠かせませんでした。

例えば、シートベルト、エアバッグ、最近では自動ブレーキなど、自動車の安全面の発展は自動車の発展の歴史と言い換えてもいいくらい、とても重要な自動車の側面です。

そのような「安全面」において、今後問われてくるのが、自動車のIT化に伴う、ITセキュリティに対するリテラシーです。

 

すでに自動車業界は動きはじめています。

カルソニックカンセイ、自動車分野のサイバーセキュリティに本格進出

カルソニックカンセイ株式会社(本社:さいたま市北区、社長:森谷弘史)と、フランスのQuarkslab社(本社:フランス パリ、社長:Fred Raynal)は、自動車分野のサイバーセキュリティに本格的に取り組むため、合同会社WHITE MOTIONを設立しました。

社長にはセキュリティ対策の分野で著名な日本マイクロソフト出身の蔵本雄一氏を迎え、自動車のセキュリティ対策という社会的使命/公益性を重視し、独立した会社として作りました。

IoTやコネクテッドカーなど、自動車がインターネットを通じてサイバー空間へと繋がりはじめたなか、ハッキングやクラッキング、コンピューターウィルスといった脅威への対策は、自動車の安全や快適、地球環境への配慮のうえで喫緊の課題となっています。こうしたサイバー空間でのセキュリティ技術は、自動車部品メーカーにとって、従来の技術やソフトウェアの延長線上ではなく未知の領域でした。

 

 

自動車産業とIT業界は、名実共に融合しはじめています。

自動車は多くの下請け企業と共に発展したわけですが、今後はその企業の中に「ITセキュリティ」も含まれることは間違いありません。

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