- 2016年5月10日
- セキュリティについて
「指紋認証」は現在最高に便利が良いアンロック認証であるが故の最大の脆弱性をもつ
「指紋認証」。現在多くの方がこの機能を使ってスマートフォンのアンロックをしているのではないでしょうか。
iPhone5sに、Touch IDという名で標準搭載されてから一気にこの方式は広まりました。
今ではiPhoneユーザーの85%がこの機能を使ってアンロックを行っているそうです。(ソース:iOSが「セキュアで使いやすい」のはiPhoneのロック解除が1日平均80回も行われているから?-Gigazine)
さて、誰もが考えることなのですが、その指紋認証の解除って、例えば自分が寝ている時に自分の指をスマホに当てられたりしたら簡単に破れるよね?
そうなんです。便利が良いが故に多くの人が使うようになったのですが、多くの人に広まってしまうとその悪用方法も簡単に見つかってしまう訳です。
前述した寝てる時に指を使われる単純なものから、所有者の指紋を採取してその人の指紋つきの指を使ってしまう方法まで、指紋認証を破る方法はいくらでもあるようです。
IT系ニュースサイトのThe Vergeが、指紋から簡単に指が作れてしまう方法を公開していました。
歯医者さんで使う樹脂を使っていとも簡単に偽物の指紋つきの指をつくることに成功しています。
さらに動画の中では、ビール瓶についた指紋を採取してハッキングしたり、さらには写真から指紋を分析してハッキングしたハッカーの話も取り上げてあり、そもそもアメリカでは入国ビザなどで指紋を採取されているわけで、国は膨大な指紋データを持っていることも指摘しています。
結局まだまだ暗証番号よりも安全なアンロック方法はないということでしょうか。
それも将来頭の中身が覗かれるマシンが出なければの話ですがね。