- 2017年1月4日
- セキュリティについて
ネット銀行は安全なのか
現在、ネット銀行の利用者が急激に増加しています。
普通銀行より手数料が安く、インターネットを通せば24時間利用可能という大きなメリットが理由でしょう。
わざわざ窓口やATMまで行かずに取引を行うことができるのが魅力です。
私もあるネット銀行を利用しているのですが、手数料は無料ですし、家にいても取引が可能なので、非常に役に立っています。
しかしながら、その便利さゆえに常に問題としてあげられているのがセキュリティ面です。
実際に被害も幾つか発生しています。
ジャパンネット銀行ではDDoS攻撃でオンラインバンキングが約1時間停止したり、マルウェア感染による不正送金被害が発生したことがあります。
(参照: ITpro 「ベンダー任せにしない事故対応が成長のカギ」、ジャパンネット銀行の小澤氏 2016/12/21)
このように、非常に利便性が高いネット銀行にはセキュリティという懸念すべき大きな課題があります。
しかしながら、ネット銀行もその課題を決して見過ごしてはおらず、対策を講じてきました。
じぶん銀行の事例を見てみましょう。
じぶん銀行は、振込などの取引の際に、キャッシュカードに替わり、じぶん銀行スマートフォンアプリを使用するスマホ認証サービスを提供しています。
そのスマホ認証サービスに「トランザクション認証」機能を導入しています。
トランザクション認証とは、振込内容の改ざんによる不正送金を防止するための強固なセキュリティ機能です。じぶん銀行のスマホ認証は、このトランザクション認証をスマホの銀行取引アプリに取り入れているため、パスワードカードなどの機器を持ちあるく必要もありません。
もしご利用のパソコンがウィルス等に感染し、不正送金される犯罪に対してもスマートフォンアプリからブロックできます。
(じぶん銀行 スマホ認証サービスとは )
このように、当然だが企業もセキュリティ対策に積極的に取り組んでいる。
ネット銀行を選ぶ際に、多くの消費者が預金金利や手数料などで選ぶでしょう。
しかしながら、それらも大切な要素ではありますが、一番重視すべき基準はセキュリティであり、その企業がどのようなセキュリティ対策を行っているのかを見極める必要があります。
加えて、消費者自身ができるセキュリティ対策として以下が挙げられると思います。
① 怪しいメールに注意
② いつもと違うログイン画面に注意
③ OSやソフトウェアを常に最新の状態を保つ
④ ウイルス定義データベースを常にアップデート
⑤ 銀行(インターネットバンキング)口座を小まめに確認
⑥ 不正送金対策ソフトをインストール
⑦ ワンタイムトークンの導入
(参照: マルウェア情報局 [特集] インターネットバンキングにおける不正送金の手口と対策について [更新] 2014/05/22)
この7つの対策のうち、手軽でありながら最も効果的な対策は③ OSやソフトウェアを常に最新の状態を保つ、でしょう。
しかしながら、以前に当ブログでも述べたように、ほとんどの方がアップデートが大いにセキュリティ対策となることを認識していないというのが現状です。
OSやソフトウェアのアップデートはセキュリティ対策の上で最重要項目であります。
ネット銀行は非常に利便性が高いので、利用する価値は高いです。
各ネット銀行が行っているセキュリティ対策を見極め、ご自身でもセキュリティ対策を行い、大いにネット銀行を活用しましょう。