- 2017年11月15日
- セキュリティについて , 社員日記
新しい技術が出て来た時には、必ずその技術の隙をついて、様々な企みをする人が現れるものです。
最近何かと話題のビットコイン、特にIT業界ではFintech関連のテクノロジーと相まって前向きに捉えられているようです。
ビットコイン取引が多い日本、影響力がないのはなぜか(Newsweek 2017年11月14日)
改正資金決済法によって登録制になった取引所が真っ当な事業として認可され、仮想通貨も支払いの媒体として正式に認められた。仮想通貨を使った新ビジネスも生まれ、世間の関心が高まっている。
また、日本では世界的に見ても、国がバックアップをしてくれていると見られており、とても注目を集めています。
一般的にも、今後ビットコインはもっと浸透していくことは間違いないことでしょう。
ただし、新しい技術が出て来た時には、必ずその技術の隙をついて、様々な企みをする人が現れるものです。
例えば、こんなことを考える人がいるそうです。
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イケダハヤトさんが自身のウェブサイトに無断ビットコインマイニングのコードをさっそく仕掛け、無事物議に (ヤフーニュース 2017年11月2日)
残念ながら今後無断でマイニングのためにユーザーのCPUリソースを拝借するようなウェブサイトが増えていく可能性は否めません。こういう輩は許せんということであれば、ブラウザにこうしたマイニング機能を無効化するための機能拡張などをインストールして防衛していくしかなさそうです。
そのサイトにアクセスしただけで、ビットコインのマイニングに自分が使っているコンピューターのCPUが勝手に拝借されるのです。
まだ、そのようなことに法的な規制がかかる訳ではないのですが、すでにネット上では物議を醸しているのです。
とは言うもののさすがインターネット、それらへの対応も早いです。
スマホで仮想通貨発掘させる不正アプリ、Google Playで発見 トレンドマイクロ (ITメディアニュース)
トレンドマイクロは、ユーザーのAndorid端末で不正に仮想通貨を発掘するアプリをGoogle Playで配布されていたことを確認したと発表した。既にGoogleに通知しており、Google Playから削除されたという。これらのアプリにより、攻撃者はたいして利益を得られないが、インストール・起動すると端末の動作が重くなったり電池や機器の消耗を早める可能性があるとし、注意を呼び掛けている。
新しい技術は、基本的には多くの人の役に立つために開発されている訳ですが、裏を返せば、それら技術は使い方によっては、邪悪な技術ともなり得る訳で、常に経営者だけでなく、技術者も倫理観は高く保つ必要があります。