- 2015年5月27日
- セキュリティについて
政府が「サイバーセキュリティ戦略」を発表。その中身とは…。
内閣サイバーセキュリティセンターが、「サイバーセキュリティ戦略」を発表しました。現在、パブリックコメントを受付中です。
サイバーセキュリティ基本法第12条の規定に基づき、政府は、サイバーセキュリティに関する施策の総合的かつ効果的な推進を図るための基本的な計画「サイバーセキュリティ戦略」を定めることとされています。
ついては、サイバーセキュリティ戦略本部において「サイバーセキュリティ戦略」の案を作成しましたので、国民の皆様から広く意見を募集いたします。
厨二病的にはかなりアツいタイトルですが、中身を見ると(PDFファイル)かなり普通です。
施策のスローガンは3つ。
①後手から先手へ
②受動から主導へ
③サイバー空間から融合空間へ
これだけ読んでもなんのことやらさっぱりですが、各論の施策を見ると、IoT、経営者の意識改革、セキュリティ産業の振興などが並んでいます。
が、あくまでも「保険」的な位置づけにあるセキュリティに政府系ファンドが出資をする、というのも若干利益誘導の香りがします。
ですが、IoTは現在標準化団体がしのぎを削っている状態のため、政府主導でセキュリティのガイドラインを策定するのは重要かもしれません。
また、サイバーセキュリティの基盤づくりを謳っていますが、セキュリティはただでさえ専門家が少なく、これらを担う人材育成が急務であると思います。
国防にも重要な分野であるとの位置づけも、間違いではありません。しかし警察も軍も、おそらく人材不足なのは共通して言えると思います。
なお、意見の提出期限は6月8日の17時まで。メールやFAX、お手紙でも受け付けています。