- 2016年2月22日
- セキュリティについて
ハリウッド発!病院がコンピューターウィルスに院内感染→しかも身代金まで要求という事態に
これはおもしろニュースではありません。
ハリウッドの病院がコンピュータウィルスに”院内感染”。全システムダウンで業務に支障、復旧の”身代金”は約4億円(Engadget)
ハリウッドにある病院Hollywood Presbyterian Medical Centerが、マルウェアの一種であるランサムウェアの被害を受け、病院内のネットワークが使えないという事態が起こりました。
ランサムウェアとは、ハッカーがハッキング先のコンピューターにハードディスクに暗号をかけたりすることでアクセスに制限を加え、その制限解除に身代金を要求することです。今回その標的が国や研究期間ではなく、ついに民間の病院にも向けられてしまいました。しかも、お金持ちがたくさん集まっているであろうハリウッドを狙って。
Engadgetが現場の詳細を伝えています。
この医療センターでは、ランサムウェアの”院内感染”によって、メールはおろか電子カルテからレントゲンやCTマシン、各種検査分析、薬局の処方箋の処理にいたるまで一切の業務が機能不全を起こしました。
身代金の要求は約4億円。もちろんその要求を受け入れることはできません。もし、その要求を受けれ入れても、システムが解放される保証はないのです。一度要求を受けれ入れしまえば、何度も小出しで要求が出される可能性もあるのです。
そのためシステムが復旧するまで1週間以上、職員は昔ながらの手作業・電話・ファックスでの運営を復活させて対応に当たらざるを得なくなり、急を要する患者などは他の医療施設へと移送せざるを得ない状況に陥っていたそうです。
現在は、システムは正常に戻った、病院のCEOは声明を発表しています。
コンピューターウィルスが、直接的にも間接的にも人の命を左右する時代が実際に来ています。