- 2016年2月9日
- セキュリティについて
その手があったか!堺市PC1千台、USB接続口ふさぐ。
まだ記憶に新しい堺市職員による個人情報流出事件
堺市 全有権者68万人分の個人情報流出(毎日新聞 2015/12/14)
流出の経路はとても単純なもので、堺市の課長補佐が職場のPCからUSBケーブル経由で自分のハードディスクへ市民の個人情報をコピーし、それが外部へ漏れてしまったというものです。
「ハッカーによるサイバー攻撃」みたいなカッコイイ話でもなんでもないです。
しかし、このような経路による個人情報の流出というのは、単純であるが故に常にリスクを孕んでいます。
どんなに厳重なセキュリティをしようとも、内部の誰かは当然ながら必ずそのデータにアクセスはできるわけで、最終的には「お前ら絶対にデータ持ち出すんじゃねーよ」という注意喚起するしかないわけです。
そこで、その堺市がとった「お前ら絶対にデータ持ち出すんじゃねーよ」をさらに進化させた対策がコレ↓
PC1千台、USB接続口ふさぐ 堺市、情報流出で対策(朝日新聞 2016/2/8)
(写真 朝日新聞デジタルより)
「そうだ、USB接続口ふさごう!」
市長のつぶやきが聞こえてきそうなくらいどストレートな対策ですね。たしかにUSB接続口を物理的に塞いでしまえばハードディスクやUSBメモリなどからのデータ流出はなくなりそうですね。実は多くの企業で、この対策はなされているようです。
今後はUSB接続口のふさいだ箇所を、ハッキング(物理的破壊による接続)する人が出てこないことを祈るばかりです。