【知っておきたい】Webアプリケーション診断とスマホアプリ診断の違い
スマホアプリにはWebアプリケーションとは異なる「特有の脆弱性」が存在していることをご存じですか?
本記事ではスマホアプリ診断は「なぜ重要なのか?」「Webアプリケーション診断と何が違うのか?」といった内容を専門用語の解説も交えつつ、わかりやすく解説していきます。
1.そもそも「Webアプリケーション診断」って、どんなことをしているの?
2. スマホアプリ診断の「ココがWebと違う!」3つのポイント
2.1. OS依存の挙動と権限管理
2.2. ローカルデータの取り扱い
2.3. 通信の安全性
3. まとめ:なぜ「スマホアプリ診断」が必要なのか?
4. 最後に…診断で分かる「安心」があります
1.そもそも「Webアプリケーション診断」って、どんなことをしているの?
まずは、多くの企業で実施されているWebアプリケーション診断について、簡単に振り返ってみましょう。
Webアプリケーション診断は、ブラウザを通じて利用されるアプリケーションを対象とします。
この診断では、SQLインジェクション(データベースへの不正な命令挿入)やクロスサイトスクリプティング【XSS】(ウェブサイトに悪意のあるスクリプトを埋め込む攻撃)といった、ウェブに特有の脆弱性を中心に検査します。
攻撃者は主に、通信経路(データがWebブラウザとサーバーを行き来する道筋)やサーバーサイドの処理(Webサイトの裏側で動いているプログラム)に介入しようとします。
Webアプリケーション診断は、これらのサーバー中心の脅威からシステムを守るための重要な検査なんです。
2. スマホアプリ診断の「ココがWebと違う!」3つのポイント
一方、スマホアプリは、ユーザーのスマートフォンにインストールして利用されます。
このため、Webアプリケーションとは異なる観点での診断が必要になります。
スマホアプリ診断では、主に以下の3つの領域に焦点を当てます。
2.1. OS依存の挙動と権限管理
スマホアプリは、iOSやAndroidといったスマホOS上で動作します。
そのため、OSが提供する権限(カメラ、位置情報、連絡先など、スマホの機能を使う許可)をアプリが適切に利用しているかが重要になります。
【具体的なリスクと診断ポイント】
権限設定が不適切な状態で、マルウェア(悪意のあるソフトウェア)などによってアプリが不正利用された場合、アプリが必要以上の情報にアクセスしたり、不正な操作をされたりするおそれがあります。
例えば、「写真加工アプリなのに、連絡先までアクセスできる」といった状態です。
また、アプリによっては指紋認証や顔認証などの生体認証を利用してログインや支払いを行うケースがありますが、その実装方法によっては容易に回避されるおそれがあります。
例えば、生体認証の結果をアプリ側で単純な真偽(true/false、つまり「成功したか失敗したか」という情報)として扱っている場合、攻撃者がこの真偽を改ざんすることで、本来ログインできないはずの利用者がログインできてしまう脆弱性が発生するおそれがあります。
これは、アプリ自身で最終判断をしてしまうことで起こるリスクです。
2.2. ローカルデータの取り扱い
スマホアプリは、スマホの内部ストレージや外部ストレージにデータを保存します。
【具体的なリスクと診断ポイント】
万が一、パスワードやアクセストークン(ログイン状態を維持するための「鍵」のような情報)を平文(暗号化されていない、誰でも読める状態)で保存していた場合、端末が盗まれたりマルウェアに感染したりした際に、利用者のアカウント情報や機密情報が漏えいするおそれがあります。
iOSのキーチェーンやAndroidのキーストアなど、OSが提供する安全なデータ保存領域(セキュアストレージ)が活用されているかどうかも重要な診断ポイントです。
2.3. 通信の安全性
スマホアプリは、バックエンド의 サーバー(アプリの裏側で動いているデータ管理などのシステム)と通信するのが一般的です。
【具体的なリスクと診断ポイント】
この際、通信が暗号化されていなかったり、証明書検証を適切に行っていなかったりする場合、中間者攻撃(Man-in-the-Middle攻撃、通信の間に第三者が入り込み、盗聴や改ざんを行う攻撃)によって、通信内容が盗聴・改ざんされるおそれがあります。
スマホアプリでは、Webブラウザが自動的に行うようなブラウザのセキュリティ機構(通信の安全性を確保する仕組み)が利用できないため、通信の安全性はアプリの実装(アプリのプログラムの作り方)に依存します。
例えば、証明書検証の省略(サーバーの身分証明書をアプリが確認しない)や、自己署名証明書を無条件に受け入れる実装(正規の証明書ではないものをアプリが信頼してしまう)では、中間者攻撃が発生するおそれがあります。
信頼できる特定のサーバー証明書のみを許可する証明書Pinning(証明書固定)といった対策の有無も重要です。
3. まとめ:なぜ「スマホアプリ診断」が必要なのか?
Webアプリケーションが主に通信経路やサーバー側の脆弱性を中心に診断されるのに対し、スマホアプリはOSの権限管理、ローカルデータの保存、通信の安全性といった、スマホ環境特有の脆弱性に対応する必要があります。
私たちが日常的に利用するSNSや通販アプリ、ゲームアプリなどに脆弱性があり、悪用されれば、個人情報や位置情報の漏えい、アカウントの不正利用といった被害につながるおそれがあります。
これは、会社の信頼を大きく損ねることに直結します。
ユーザーが安心してスマホアプリを利用できるようにするためにも、そして何よりも貴社の情報資産とブランドを守るためにも、専門的な診断は欠かせません。
4. 最後に…診断で分かる「安心」があります
「うちのアプリは大丈夫かな…?」と少しでも感じたなら、それはきっと大切なサインです。
専門家によるスマホアプリ診断は、貴社のアプリが持つ見えないリスクを「見える化」し、適切な対策を講じるための第一歩です。脆弱性を事前に見つけ、対策を施すことで、お客様からの信頼もさらに高まります。
この機会にぜひ、貴社のスマホアプリのセキュリティについて、考えてみませんか?
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